第1章から第9章を学ぶ
林業施業から木寄せ、関係法規、安全衛生までを章ごとに整理しました。
要点と重要用語を確認した後、その章の四択問題へ進めます。
学習進捗
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林業施業の概要
森林に求める姿を定め、造林・育林・伐採・更新を一連の施業として捉えます。
林業施業の概要
森林の多面的機能と木材生産を踏まえ、目標林型から必要な施業を組み立てます。間伐は最終目的ではなく、目標とする森林へ近づけるための手段として考えます。
要点
- 現在の林分と目標林型の差を把握する
- 施業を単独作業ではなく森林の時間軸で捉える
重要用語
- 多面的機能
- 目標林型
- 径級
- 間伐
造林
更新方法の選択から地拵え、苗木、植栽、森林保護まで、森林をつくる初期工程を学びます。
造林の役割と森林のつくり方
人工林施業と天然林施業の違いを押さえ、立地条件や目標に応じて更新方法を選びます。
要点
- 更新方法と目標林型を結び付ける
- 人工更新と天然更新の特徴を比較する
重要用語
- 人工林施業
- 天然林施業
- 人工更新
- 天然更新
地拵え
植付けを行いやすくし、苗木の生育を妨げる残材や枝などを整理する準備作業です。作業地の傾斜や残材の状態に応じて方法を選びます。
要点
- 植付け前の準備作業である
- 斜面と残材の動きを見て安全を確保する
重要用語
- 地拵え
- 全刈地拵え
- 筋刈地拵え
- 棚積み
植栽する苗木
苗木の種類、根系や頂芽の状態、乾燥を避ける取扱いを確認します。植栽地の条件と目的に合う樹種・苗木を選びます。
要点
- 根と幹の状態を確認する
- 運搬・仮置き中の乾燥を防ぐ
重要用語
- 普通苗
- コンテナ苗
- 根鉢
- 頂芽
植栽の計画と実施
植栽時期、配置、密度を計画し、根を不自然に曲げずに植え付けます。活着状況を確認し、必要に応じて補植します。
要点
- 立地と目的から植栽密度を決める
- 根系を傷めず乾燥させない
重要用語
- 植栽密度
- 植付け
- 活着
- 補植
造林地の森林保護
食害、剥皮、病害虫などの被害を見分け、原因に応じて予防・防除を組み合わせます。
要点
- 被害の痕跡から原因を切り分ける
- 単一対策に頼らず継続的に点検する
重要用語
- 食害
- 剥皮害
- 森林害虫
- 病害
造林地の獣害対策
侵入防止、単木保護、生息環境管理などを被害状況に応じて選びます。捕獲は法令、許可、安全管理を前提に扱います。
要点
- 対象動物と被害状況を確認する
- 捕獲は必要な許可と安全管理の下で行う
重要用語
- 防護柵
- 単木保護
- 生息環境管理
- 鳥獣被害
育林
植栽木の成長段階に合わせ、下刈り、つる切り、除伐、枝打ち、間伐を使い分けます。
下刈りと刈払機
植栽木への光を確保するため、競合する雑草木を刈り払います。作業前に地形、障害物、周囲の作業者を確認します。
要点
- 植栽木を見失わない作業順序を考える
- 飛散物と接触の危険範囲を確認する
重要用語
- 下刈り
- 刈払機
- 飛散防護
- 作業間隔
つる切りと除伐
植栽木に巻き付くつるや、生育を妨げる不要木を取り除きます。残す木と除く木を目的に照らして判断します。
要点
- つる切りと除伐の目的を区別する
- 育てる木を傷つけない
重要用語
- つる切り
- 除伐
- 競合木
- 目的樹種
枝打ち
節の少ない材の生産などを目的に枝を切り落とします。幹を傷めず、作業時期と器具を適切に選びます。
要点
- 枝打ちの目的を明確にする
- 幹の損傷と高所作業の危険を避ける
重要用語
- 枝打ち
- 節
- 枝下高
- 巻込み
間伐
過密な林分の一部を伐採して密度を調整し、残存木の成長と林内環境を改善します。選木方法と伐採量の決め方を区別します。
要点
- 定性間伐と定量間伐を比較する
- 本数だけでなく林分全体の状態を確認する
重要用語
- 定性間伐
- 定量間伐
- 列状間伐
- 間伐率
森林の更新
伐採後に次の森林を成立させる方法を選びます。人工更新か天然更新かを、立地・樹種・目標に応じて判断します。
要点
- 更新を伐採後の一連の工程として考える
- 更新状況を継続して確認する
重要用語
- 更新
- 人工更新
- 天然更新
- 前生稚樹
伐倒
チェーンソーの基本、安全確認、退避、受け口・追い口・つるの役割を体系的に確認します。
チェーンソーの取扱い
始動、保持、姿勢、移動時の停止確認など、基本動作を安全基準に沿って確認します。実技は必要な教育と指導の下で身に付けます。
要点
- 原則として地面に置き保持して始動する
- 両手で確実に保持し肩より高く上げない
重要用語
- チェーンブレーキ
- キックバック
- 前ハンドル
- 後ハンドル
伐倒前の準備と安全確認
地形、風、周囲の作業者、樹木の重心、つる・枝がらみ、枯れ枝を調査し、伐倒方向、退避場所、退避路を決めます。
要点
- 伐倒前に周囲と立木の状態を調査する
- 退避場所と障害のない退避路を先に確保する
重要用語
- 伐倒方向
- 退避場所
- 退避路
- 立入禁止区域
伐倒方法と切り方
受け口は方向を定め、追い口はつるを残して倒れる動きを制御します。寸法や切り方は樹径、樹種、傾斜、腐朽などの条件で変わります。
要点
- 受け口・追い口・つるの役割を区別する
- 切り過ぎによってつるを失わない
重要用語
- 受け口
- 追い口
- つる
- 芯切り
伐倒補助具と切り株の確認
くさびなどの補助具を目的に応じて使い、伐倒後は切り株から受け口、追い口、つるの状態を検証します。
要点
- 補助具の用途と限界を理解する
- 切り株を次の作業改善に使う
重要用語
- くさび
- フェリングレバー
- 切り株検証
- のこ道
危険木・特殊条件での伐倒
腐れ、空洞、偏心、裂けやすさ、急傾斜などは通常と異なる危険を生みます。経験だけで進めず、計画と作業方法を再検討します。
要点
- 通常条件との違いを事前に洗い出す
- 技能を超える条件では作業方法を変更する
重要用語
- 危険木
- 腐朽
- 偏心木
- 裂け
かかり木処理
最優先は安全な退避と計画です。禁止作業を覚えるだけでなく、なぜ危険なのかを理解します。
かかり木処理の危険と原則
発生後は安全に退避できる場所を選び、状態を監視し、調査結果に基づく作業計画と必要な器具を用意します。処理を急いで単独の危険作業を行いません。
要点
- 退避と周囲の立入管理を先に行う
- 作業計画と適切な機械器具に従う
重要用語
- かかり木
- 退避場所
- 作業計画
- 立入禁止
禁止作業とその理由
かかられている木の伐倒、浴びせ倒し、かかっている木の元玉切り・肩担ぎ、かかり木の枝切りは行いません。予期しない落下、滑動、反動、転倒・転落につながります。
要点
- 五つの禁止作業を危険理由と組み合わせて覚える
- 外れ方が予測できない状態へ身体を近づけない
重要用語
- 浴びせ倒し
- 元玉切り
- 肩担ぎ
- 枝切り
かかり木処理の方法
径級や外れやすさ、機械の使用可否を踏まえ、計画で定めた機械器具を使います。処理方法は現場条件と技能に合わせて選びます。
要点
- 木の状態と使用可能な機械器具を確認する
- 安全な方向へ外れる方法を計画する
重要用語
- けん引具
- ガイドブロック
- 木回し
- フェリングレバー
造材・木材利用
張力を読んだ枝払い・玉切りから、採材、流通、木材特性、乾燥、バイオマス利用までをつなげます。
張力の理解と枝払い
幹や枝にかかる圧縮・引張の力と、切断後の動きを予測します。原木の安定と安全な立ち位置を確認してから作業します。
要点
- 切断前に動く方向を予測する
- 原木上で枝払いを行わない
重要用語
- 圧縮側
- 引張側
- 支え枝
- 反発
安全確実な玉切り
原木の支持状態と張力を確認し、ガイドバーの挟まれや材の裂け、切断後の転動を防ぎます。斜面では原木の動く側に立ちません。
要点
- 片持ち・両持ちで切断順序が変わる
- 転動を防いで斜面上部から作業する
重要用語
- 玉切り
- 片持ち材
- 両持ち材
- 転動
採材・造材
用途、寸法、欠点、曲がりを確認し、価値と歩留まりを考えて材を区分します。
要点
- 用途に必要な品質と寸法を確認する
- 欠点と歩留まりを総合して判断する
重要用語
- 採材
- 造材
- 歩留まり
- 原木品質
木材流通と木材利用
伐採された原木が市場、製材・加工、建築などへ届く流れと、直送・直販を含む取引方法を理解します。
要点
- 原木と製品の流通段階を区別する
- 品質・需要・運搬条件が価格に影響する
重要用語
- 原木市場
- 直送
- 製材
- 製品市場
木材の特性と乾燥
辺材・心材、強度、含水率、乾燥による変化を用途と結び付けます。木質バイオマスでは水分管理が燃焼と品質に影響します。
要点
- 含水率の基準を確認して数値を読む
- 天然乾燥と人工乾燥の特徴を比較する
重要用語
- 辺材
- 心材
- 含水率
- 木質バイオマス
木寄せ
伐倒・造材した材を集材しやすい位置へ移動する目的と、人力・機械・架線による方法の安全原則を学びます。
木寄せの基本と人力木寄せ
材を集材・搬出しやすい場所へ移動します。材の転動や滑動、道具の外れを予測し、材の下方や動く方向へ身体を置きません。
要点
- 材が動く方向と停止位置を先に考える
- 斜面下方と材の延長線上を避ける
重要用語
- 木寄せ
- とび
- 林業用ロープ
- 転動
機械・架線による木寄せ
ウインチ、ワイヤロープ、車両系木材伐出機械、架線系集材を現場条件に応じて使います。機械や原木との接触、飛来、転落の危険範囲を立入禁止にします。
要点
- 作業計画と合図・連絡方法を共有する
- 原木やワイヤロープが動く危険範囲へ入らない
重要用語
- ウインチ
- ワイヤロープ
- 横取り
- 立入禁止
関係法規
林業種苗法と保安林制度を中心に、種苗の適正な流通と森林の公益的機能を守る手続を確認します。
林業種苗法
優良な種苗の供給を確保し、適正で円滑な造林を進めるため、採取源、生産事業者、表示、配布区域などの制度を定めています。
要点
- 法律の目的と対象となる種苗を確認する
- 配布区域と生産・配布時の手続を区別する
重要用語
- 林業種苗法
- 指定採取源
- 生産事業者
- 配布区域
保安林制度
水源涵養や災害防止などの公益的機能を守る森林です。立木の伐採や土地の形質変更には、指定施業要件と許可・届出の確認が必要です。
要点
- 作業前に保安林指定の有無を確認する
- 伐採方法・限度と必要な手続を確認する
重要用語
- 保安林
- 指定施業要件
- 伐採許可
- 土地の形質変更
安全衛生
機械の点検、保護具、安全活動、現場の危険因子、緊急対応を学びます。
チェーンソーの点検・整備
始業前点検、ソーチェーン、チェーンブレーキ、燃料・潤滑系統を確認します。整備はエンジン停止と誤作動防止を徹底し、取扱説明書に従います。
要点
- 作業開始前に安全装置と切削部を点検する
- 異常がある機械をそのまま使用しない
重要用語
- 始業前点検
- ソーチェーン
- デプスゲージ
- チェーンブレーキ
刈払機の取扱い
構造、装着、作業方法、点検・整備、振動障害の予防を学びます。業務で使用する前に所定の安全衛生教育を受けます。
要点
- 刈刃と安全装置を作業前に点検する
- 周囲の人と飛散物の危険範囲を管理する
重要用語
- 刈払機
- 飛散防護装置
- 緊急離脱装置
- 振動障害
ワイヤロープと資材・道具
用途に合うロープ、スリング、シャックルなどを選び、素線切れ、変形、摩耗、腐食、端末部を点検します。廃棄基準は使用機器の法令・基準と取扱説明書で確認します。
要点
- 使用前に全長と端末部を点検する
- 損傷品を応急処置だけで使い続けない
重要用語
- ワイヤロープ
- スリング
- シャックル
- 端末加工
服装・安全装具
作業内容に応じて保護帽、目・顔・聴覚の保護具、防護ズボン、安全な履物、手袋を選び、正しく装着します。
要点
- 作業の危険に対応する保護具を選ぶ
- 損傷・期限・装着状態を作業前に確認する
重要用語
- 防護ズボン
- 保護帽
- 防災面
- イヤマフ
労働災害防止と安全活動
作業手順、ヒヤリハット、危険予知、リスクアセスメントを使い、危険源を特定して優先順位を付け、対策後も見直します。
要点
- 危険源・起こり得る災害・既存対策を整理する
- 記録と振り返りを次の作業計画へ反映する
重要用語
- 危険予知
- リスクアセスメント
- ヒヤリハット
- 作業手順
作業中に潜む危険因子
悪天候、蜂やマムシ、暑熱、振動、疲労などを作業前・作業中に確認します。熱中症は早期発見と連絡体制、作業離脱、身体冷却、必要な救急要請が重要です。
要点
- 天候と体調に応じて作業を中断・変更する
- 異常を報告できる連絡体制を事前に決める
重要用語
- 暑さ指数
- 熱中症
- 振動障害
- 体調管理
災害・事故発生時の対応
二次災害を防ぎ、位置と状況を共有して救急要請します。応急手当は訓練を受けた方法で行い、通信可能範囲や搬送経路を作業前に確認します。
要点
- 救助者自身と周囲の安全を先に確保する
- 場所・負傷状況・連絡手段を簡潔に伝える
重要用語
- 緊急連絡体制
- 二次災害
- 応急手当
- 搬送経路
林業技能検定のよくある質問
林業技能検定とは何ですか?
育林・素材生産作業に関する知識と技能を評価する国家試験です。1級から3級があり、各級で学科試験と実技試験が行われます。
木の道では何を学べますか?
林業技能検定1級の第1章から第9章を、章別の要点、重要用語、確認問題で学べます。
木の道は林業技能検定の公式サイトですか?
公式サイトではありません。木の道編集部が公式資料を確認し、学習用に独自制作したコンテンツです。
実技試験もWebだけで学べますか?
Web学習は実技指導の代わりにはなりません。必要な教育を受け、所属先の作業計画と最新の法令・安全基準に従ってください。